2016年06月07日

野間省伸

野間省伸

日本出版クラブは5月18日、東京都千代田区のホテルニューオータニで「第55回全出版人大会」を開催した。出版関係者を中心に、500人が集まり、出版文化・業界の発展を期した。

 
野間省伸大会会長は熊本地震の犠牲者に対して哀悼の意を示したのち、「本年も出版界が厳しい状況にあることは間違いない。出版物の軽減税率を獲得する引き続きの努力と併せ、難局を好機に変える活動を展開していく契機としたい」と話した。

 
続いて、小野寺優大会委員長が大会声明朗読にさきがけて、出版人の立場から熊本地震に対する考えを次のように話した。

 
「衣食住にも関係ない『出版』に対する無力感を覚えていたところ、熊本の書店から『娯楽も少ない避難所で、本が被災者を元気づけている』という話を聞き、われわれ出版人にしかできないこともあると知った。協力を惜しまないとともに、1日も早い復興を願う」

 
大会声明ではメディアの多様化や消費増税による出版物販売金額の減少、出版メディアへの規制懸念など、先人たちが後世に残し守ろうとしてきた「言論・表現と出版の自由」を今1度見つめ直し、「出版文化」に貢献することを誓った。

 
豊田真由子文部科学政務官の祝辞のあと、長年に渡り出版業界に貢献した長寿者(70歳以上の役員)27人と永年勤続者(勤続15年以上の従業員)318人を対象に、長寿祝賀・永年勤続表彰を執り行った。

 
特別対談では作家・詩人の池澤夏樹氏と同氏が編集(個人編集)を手がけている『世界文学全集』と『日本文学全集』の両編集長(河出書房新社)を聞き手に迎えた講演会が開かれた。

 

 

 

 

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