2016年06月06日

富士フイルムは6月1日午前11時半から、メッセ・デュッセルドルフ内CCD(コングレス・センター・デュッセルドルフ)で開いた記者会見で、高度な工程自動化技術を有するソリューションプロバイダー、EPAC社との協業のもと、印刷業界で期待が高まる次世代自動化システムの提案を開始することを明らかにした。完全自動生産を可能にする「5D プリンティングソリューション」として発表した。

 

 

商業印刷分野における次世代のデジタル印刷ソリューション「5D プリンティングソリューション」の5Dとは、アンマチッド・クオリティ・オブ・ザ・ニュー・ディメンション(新次元の高品質の実現)、オートメーション・オブ・ザ・ニュー・ディメンション(新次元のオートメーション化)、3Dプリンティング、デジタル、オフセットを指す。

 

会場内CCDで「5D プリンティングソリューション」を発表した

会場内CCDで「5D プリンティングソリューション」を発表した

 

 

「5Dプリンティング ソリューション」発表

 

富士フイルムグローバルグラフィックシステムズ(FFGS)の伊藤卓夫技術本部長は「富士フイルムは画期的な印刷の未来を切り開くソリューションへの第一歩を踏み出した」と、その革新性について、次のように述べている。

 
「5Dプリンティングは、オフセット印刷、デジタル印刷、3D印刷といった技術発展と、それに続く2つの新たな革新を指し、印刷の未来を切り開く新たなパラダイムを示す。2つの革新とは、デジタル印刷における富士フイルムの究極的なインクジェット技術がもたらす“新次元の高品質の実現”と、EPAC社との協業による“新次元のオートメーション化”である」

 
富士フイルムは2012年から、独自のインクジェット技術を活かし、商業印刷のデジタル化に貢献してきた。まず、世界で70台超の導入実績を持つB2サイズ枚葉デジタル印刷機「Jet Press 720S」。そして、書籍市場に独自の付加価値を提供したロールタイプのデジタル印刷機「Jet Press 540W」。その後もさまざまな分野にソリューションの領域を拡大している。今後は、「Jet Press 720S」に採用されている高精細プリントヘッド「Samba」の開発を進め、ロールタイプのデジタル機への搭載を進めていく。

 
ホール8bの富士フイルムブースでは、最新の「Samba」ヘッドバーをはじめ、革新的な品質を生み出す「FUJIFILM Inkjet Technology」について、詳しく紹介している。

 

次世代の自動化工程示す 究極の小ロット対応実現

 

 

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EPAC社と協業し新次元のオートメーション化を実現する

 

2つ目の革新である“新次元のオートメーション化”。EPAC社は、ノンリニア方式による究極のシステムを設計・開発し、独自のアルゴリズムとロボット技術を駆使した革新的な自動化ソリューションを提供している。

 

同社の最新技術「E2テクノロジー」により、一点一様の印刷ジョブに対し、自動で最適な生産方法で対応。これにより、印刷製本工場では、たった1冊であっても、印刷から断裁、丁合、製本、書店やエンドユーザーの受注管理、配送に至るまで、人手を一切介さずに完全自動生産が可能となり、コストや環境への負荷を劇的に削減することができる。

 

富士フイルムとEPAC社は今年、「Jet Press 540W」と「E2テクノロジー」を組み合わせた生産システムを、米国、欧州、中南米で導入した。両社の技術力の融合によるソリューションは、今後、商業印刷市場に究極の小ロット対応、自動化、廃棄物削減、そしてオフセット印刷を超える高品質を提供する。

 

EPAC社Sasha Dobrovolsky社長は「富士フイルムの卓越した技術と当社のソリューションを融合させることで、これまで夢物語であった生産工程の完全自動化を、現実のものにすることができる」と述べている。

 

 

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