2016年06月13日

大日本印刷は、患者の食事や睡眠、服薬状況などの生活行動を可視化し、医療従事者(医師、訪問看護師、薬剤師)が診断・処方や指導に活かせるシステム「DNPモニタリングシステム Your Manager」を開発した。今秋、販売を開始する。

 

日本では65歳以上の高齢者が、2014年の3,300万人(内閣府「平成27年版高齢社会白書」)から、2025年には3,657万人に増加すると予測されており(社会保障・人口問題研究所調べ)、今後も医療や介護の需要が増加することが見込まれている。このような状況の中で、厚生労働省は2025年までに、高齢者が重度の要介護状態となっても住み慣れた地域で暮らし続けられるように、住まい・医療・介護・予防・生活支援を一体で提供する体制(地域包括ケアシステム)の構築を推進している。

 

この地域包括ケアシステムでは、自宅で医療を受ける在宅医療の体制強化が求められている。在宅医療では、服薬忘れを防ぐとともに、症状の変化や患者固有の生活習慣を把握することが、医療従事者による適切な診断と指導のために重要となる。

 

しかし、医療従事者は、患者の症状や生活習慣を口頭で確認をしているため、患者の症状の変化や生活習慣を正確に把握することが難しいということが課題である。また地域包括ケアシステムでは、多職種間(医師、看護師、介護士、薬剤師等)で連携し、患者の情報を共有していくことが重要になってくる。

 
これらの課題に対し、DNPは在宅における患者の症状の変化、生活習慣などの日々の状況を定量的に把握して、患者に適切な指導を行える「DNPモニタリングシステム Your Manager」を開発した。

 

同システムは、電子モジュールを内蔵した毎日生活チェックカード、その記録を読み取るNFCカードリーダー、専用の管理ソフトで構成されている。毎日生活チェックカードでは、食事をしたか、水分は摂ったか、睡眠は十分かといった設問に対し、カード上のボタンを押すことで、患者一人ひとりの生活習慣などの状況が時刻とともに記録される。このカードをNFCカードリーダーにかざすことで、管理ソフトを介して患者ごとの情報を閲覧することができる。

 

・ 服薬状況や生活習慣などの情報を時系列に沿って定量的に把握することにより、健康状態の変化や病気の早期発見につながり、適切な指導・治療につなげていくことができる。

 

・ 毎日生活チェックカードのボタンを押すだけで情報が記録されるため、スマートフォンなどの電子機器の操作が苦手な高齢者でも容易に使用できる。

 

・ 記録された情報は、管理ソフトで2次元コード化され、ラベルに出力されます。この2次元コードをノートパソコンのカメラで読み取ることにより、インターネットを介することなく多職種間で患者情報を共有化することが可能。

 

 

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