2016年06月09日

ハイデルベルグ社がdrupa2016で、富士フイルム㈱と共同開発したB1サイズ対応の新しいインクジェットデジタル印刷機「プライムファイア106」を世界初公開した。

 

プライムファイア106

プライムファイア106

「プライムファイア106」は、水性顔料インクによるB1サイズ対応のインクジェット印刷機。機械本体は、同社製枚葉オフセット印刷機「スピードマスターXL106」をベースにしており、フィーダー、コンディショニングユニット(インク定着性を良くするための下地処理)、インクジェット印刷ユニット(C、M、Y、K、グリーン、オレンジ、バイオレットの7色)、乾燥ユニット、コーティングユニット(全面およびスポットも可)、デリバリーという構成。

同社の枚葉オフセット印刷機のフラッグシップモデルとなる「スピードマスターXL」シリーズが有するフィーダー、デリバリー、無接触の用紙搬送技術をはじめとした卓越した技術と、富士フイルムの最新インクジェット技術を融合した、拡大するデジタル印刷市場に向けた製品となる。

枚葉インクジェット印刷機では世界最大となるB1サイズを実現し、一般商業印刷やパッケージ印刷はもちろん、多種多様な産業分野で新しい市場開拓を進めることもできる。

中でも消費財分野における紙器パッケージ印刷では、消費者の嗜好や地域ニーズにあわせて商品の多品種・小ロット化が進み、それにともない紙器自体にもさらなる小ロット対応が求められていることから、バージョン印刷・パーソナライズ印刷・オンデマンド印刷にも対応できる高い柔軟性とスピード、中小ロットの仕事をコスト効率良く処理する経済性、オフセット印刷に匹敵する高い印刷品質を兼ね備えた「プライムファイア106」が、現存する市場ニーズへの対応はもちろん、新しいビジネスモデルの創出にも貢献する。

「プライムファイア106」の対応紙厚は0.2~0.6㍉で、解像度は1200×1200dpi。

4階調変調方式による階調再現性で、高密度かつ高精細な描写も実現できる。7色印刷により、オフセット印刷よりも大幅に広い色再現領域を持ち、また色安定性も高いので厳密な色再現が求められるコーポレートカラーの印刷にも対応する。

さらに、インクは脱墨性があり印刷物のリサイクル性という点にも配慮されている上、食品包装や医薬品の紙器パッケージに適した安全性も兼ね備えている。

 

 

オムニファイア250

オムニファイア250

また、drupa2016では「ファイア(Fire)」を統一ブランドとしたデジタル印刷機の製品ポートフォリオの全貌を世界初公開、▽プライムファイア106、▽バーサファイアCP/CV、▽ガルスラベルファイア340、▽オムニファイア250/1000--の4種類の新しいデジタル印刷機を展示した。

オフセット印刷機のスピードマスターシリーズは、印刷会社の「オペレーショナルエクセレンス(競争上の優位性)」としてコアビジネスを支え、デジタル印刷機のファイアシリーズは「ビジネスイノベーション」、すなわち革新的なデジタル印刷ビジネスと新しい印刷アプリケーションの開発を担っていく。

新しいブランド構築によって、同社は2つの製品ラインの目的を明確化し、その価値を訴求していく。

これらのデジタル印刷機も含めた、同社製のオフセット印刷機とデジタル印刷機はすべて、同社の新しいプリネクトデジタルフロントエンド「プリネクトDFE」によって印刷会社のワークフローに統合できる。

それにより、デジタル印刷とオフセット印刷の生産プロセスが最大限に自動化され、均一で透明性の高い管理が可能となり、Web to Printやマルチチャネルパブリッシングといったビジネスモデルもサポートされる。

 

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