ハイデルベルグ社はdrupa2016で、「スタールフォルダーTH/KH82-P」の新製品を発表する。
型名の最後に付け加えられたPは、パフォーマンスの頭文字で、機能性、生産性、信頼性の強化を意味している。
「スタールフォルダーTH/KH82-P」の主なターゲットは、最高速の印刷機で工業的な商業印刷を行っている印刷会社、あるいは年間4000万枚以上の後加工処理を行っている製本会社。
新しい「スタールフォルダーTH/KH82-P」には、最上位機種である「スタールフォルダーTX96」の技術を継承したPFXフィーダが採用されている。
PFXフィーダは印刷機と同じストリーム給紙のもので、用紙をさしみ状に給紙して用紙間隔をマイナスにできるので、生産性が最大で50%向上する。
用紙をさしみ状に搬送するストリーム給紙では、ベルト速度を上げることなく、より多くの折丁が生産できる。
たとえばA4×16ページの折丁を毎分150㍍で処理する場合、最大で毎時1万6000枚の折丁が生産できる。
また低速で給紙できれば、品質の向上はもちろん、感光紙のようなデリケートな用紙でも安定的に処理できるようになる。
また、今回のdrupa2016では、スタールフォルダーTH/KHの機能を拡張する新しいプレス装置も発表する。
このプレス装置は折り機内部に搭載できるので、日本の印刷・製本会社のように設置スペースに限りがある工場に適している。