2016年04月19日

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左から佐野作兵衛社長、堀英二郎会長、藤原和明所長

ホリゾンインターナショナル㈱(堀英二郎社長=㈱ホリゾン東テクノ・㈱ホリゾン西コンサル会長)は4月19日午前11時から、東京・江戸川区松江の㈱ホリゾン東テクノ会議室で記者会見し、drupa2016の出展内容を説明した。同社の出展テーマは「Change the focus」。drupa2016のテーマ「print4.0」に見合った最先端のデジタル技術により、やさしい操作性とさらに進化した自動化とバリアブル製本の最新ワークフローを公開し、ポストプレスから見て効率のよい製本システムを提案する。会見では堀会長のほか佐野作兵衛㈱ホリゾン東テクノ社長、藤原和明ホリゾン東テクノ東北営業所長が説明した。

 

同社のブースは従来のホール13からホール6に移動した。展示スペースは1460平方㍍で過去最大規模。テーマを「Change the focus」として、あらゆる方位に視点を向け、急速な変化を見せる市場への追随と、そこで求められる最適なシステム機器の提案が重要であることを表現した。

 

ブース内には24システムの製本関連機器を揃え、効率的生産を実現するための提案をブース全体に渡って紹介する。ますます進むデジタル印刷への潮流の中で、多品種少量生産を効率的に実現するシステム機を中心にした展示内容は、ポストプレス単体で考えるのではなく、全体のワークフローを見据えた中のポストプレスであることを表現した内容で実現する。

 

ブース全体の構成は、①Presentation zone②Bind zone③Stitch zone④Fold zone⑤Slit/Crease/Die cut zoneの5つのzoneに分けて、各分野に最適な最新機器を紹介する。

 

ブースの約半分をプレゼンテーションエリアとし、「Smart Stitching System」「Smart Binding System」(極少量生産型)「Smart Binding System」(小~中量生産型)「SmartStacker」の4つのプレゼンテーション(英語とドイツ語で実施)を1日6回行う。

「Smart Finishing Solutions」としてデジタル印刷機との連携の中で、理屈で考えた面付けから製本までの流れを紹介する。

 

1番目は、「Smart Stitching System」。中綴じの「StitchLiner6000 Digital」で、Roll to Rollで印刷されたロール紙を印刷機とはオフラインの構成で、バリアブル中綴じするようすを紹介する。

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「StitchLiner6000 Digital」

 

2番目は、「Smart Binding System」の極小量生産型。印刷機とはオフラインで、ロール紙をスタートに無線綴じ製本する流れを紹介する。基本構成は折り面付けされたロール紙を面単位で切り出し、折り加工の後にブックブロックを作成し、製本する。少部数単位で異なるサイズの冊子ができあがる点がポイントになる。

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「Smart Binding System」(極小量生産型)

 

3番目は「Smart Binding System」の小~中量生産に向けた機器構成で、オフセットの後加工にもデジタル印刷の後加工にも対応できるハイブリッド構造とし、16p折り面付けのオフセット印刷後の製本と、ロール紙をスタートにした製本を紹介する。今回のプレゼンテーションではこのシステムがフラッグシップとなる内容で、多くの新技術を投入している。

 

ロール紙をスタートにした製本では、ページの端数処理を実現する、ダイナミックフォールド機能を搭載した紙折り機や、折り後のブックブロックを仮糊付けがされていてもいなくても、製本機へとスムースに搬送することが可能な新ユニットの搭載など、今後の製本市場に向けて可能性を十分感じることのできる内容に仕上がっている。

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Smart Binding System(小~中量生産型)

 

4番目は、「SmartStacker」で、SmartStackerのデリバリー部に並んだブックブロックをそのまま、Smart Binding Systemで製本する流れを紹介する。これらの実現により、バリアブルが求められる学参、パンフレット、情報誌など・アルバム・書籍・コミックなど、デジタル化の中で活用することの出来る機器構成が描ける仕組み。

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「SmartStacker」

 

これらの機器の稼働は、CANON・FUJIFILM ・HP ・Hunkeler・KOMORI・ RICOH・SCREEN・Tecnau・Ultimateの各社との協業の元に成り立っており、単体機だけの構成ではなく、Pre-Press・Press・Post-Pressの相互連携を実現する環境構築も注目のポイントになる。あればおもしろいではなく、現実に即した内容で全体の仕組みを紹介する。

 

プレゼンテーションのタイムスケジュールは次のとおり。

①10:30英語、②11:30ドイツ語、③13:00英語、④14:00ドイツ語、⑤15:00英語、⑥16:00ドイツ語

 

このほかdrupa2016には次の製品を初出展する。

 

▽4クランプ無線綴じ製本機「BQ-480」

 

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「BQ-480」

セット替えの高速化と、より高品質な製本仕上げを実現する、多くの先進的機能を搭載した4クランプ無線綴じ製本機。
小ロット、バリアブル製本の需要が増え、セット替えを高速で行う事が求められており、これに対応する機能を新たに搭載した。1冊ずつ厚みの異なるバリアブル製本を最高で時間800冊で処理することが可能。
また、独自のソフトの制御により、厚みに応じて糊の塗布量やニッパー高さを自動で調整する機能を備え、より簡単に安定した高品質の製本を得ることを可能にしている。その他にも、横糊、背糊の塗布機構、ニッピング機構、筋入れ機能、デリバリーなどにも新機構を搭載している。また、EVA製本に加え、需要の高まっているPUR製本にも対応している。

 

▽全自動四六半裁紙折り機「AFV-566T6F」

 

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「AFV-T6F」

自動セット替えの機能を充実させ、従来機では自動化されていなかった個所もタッチパネルからの設定でセット替えが可能になった全自動紙折り機。
デジタル化が進む中で、より簡単に、また安全にセット替えの可能な紙折り機が求められている。ソフトウェアに職人の経験値を盛り込むことで、誰でも高品質で安定した紙折り作業が可能になった。従来の紙折機で実現した自動セット替え個所に加え、用紙の寄せ機構には吸引ベルトを使用することで、手動調整を不要にした。その他にも、より安定した折精度を実現するための、新サクションヘッド、新バックルプレートの採用、作業環境を向上させるために騒音値80デシベル以下の実現など、品質と作業性にも考慮している。また、オプションのバックルを使用することで、バーコードやデータマトリックスに書き込まれた用紙長さを判断し、連続運転中にダイナミックに折パターンを変える新機能を搭載することが可能になる。

 

▽インテリジェントフィード中綴じシステム

 

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インテリジェントフィード中綴じシステム

 

デジタル印刷の品質が向上し、オフセット印刷との品質の差が急速に縮まっており、デジタル印刷の利点であるバリアブル印刷と、オフセット印刷の多量印刷による印刷コストの削減という利点を有効に利用したいという要望が出てきている。その要望に対応する、インテリジェントフィード中綴じシステムを出展する。
インテリジェントフィードシステムの基本的な制御は、デジタル印刷物に印字されたバーコードを、シートフィーダー「HOF-400」に取り付けられたバーコードリーダーで給紙前に読み取り、オフセット印刷物が積まれた丁合機「VAC-600」に伝え、合わせる必要のある中身を、指示された棚から給紙することが可能。この機能により、内容が可変しないオフセット印刷物と内容が可変するデジタル印刷物を合わせて中綴じ製本することを可能にした。量の多いバリアブル生産に最適なシステムとして紹介する。drupaでは、中綴じ製本機「SPF-200A」と接続して実演を計画している。

 

堀会長「ワークフロー全体の流れを考える」

 

堀会長は今回の同社の出展内容について次のように明らかにしている。

 

 

急速に進むデジタル化の中で、われわれにできることは何か、そして進むべき方向性は正しいのか、と常に問いかけながら、フレキシブルに早い決断の中で市場への提案を続けていくことを心掛けているが、現在も含め急激な市場の変化には著しいものを感じている。
この時代背景を踏まえた上で決定した、当社のテーマは「Change the focus」。これは、世の中の多くのものが変化を遂げ、今もなお変わり続けている。トレンド・インフラ・技術革新、そして世代の交代と進化を続けていることは俯瞰的に見ると理解できるが、自身がその進化に追随できているかを改めて見つめると疑問が多く浮かび上がるのではないだろうか。今回のテーマは、お客様を対象にしただけではなく、われわれ自身も見直さないといけないことを伝えたい思いから決定した。

 

第一次産業革命の蒸気機関の技術に始まり、第二次産業革命では電気技術の躍進、そして第三次産業革命ではエレクトロニクス技術が拍車をかけ、今われわれはIoTで表現される第四次の産業革命へと突入していることを認識し、この流れを踏襲した提案へとステップアップしていかなくてはならないことを強く感じている。メーカーという立場では、やはりこの時代の流れに即したことを、発信していくことが与えられた使命で、提案を続けることができるかどうかがわれわれにとっての生き残りの鍵であると認識している。

 

drupa2016のメガトレンドに「print4.0」と表現されているが、これはわれわれが当初から続けてきたJDFの技術が最も発揮できるステージが漸くやってきたと受け止めている。ますます高度化する顧客の要望に応えられるよう、機械単体だけではなく、システムとして提案できる体制で取り組んでいきたいと考えている。正に、時代の流れに即した提案に繋がるよう、社員のスキルアップを含めて取り組む。

 

drupaの出展においても、製本機器単体ではなく、効率的に製本機器が稼働できるようにpre-pressとの連携に重点を置き、その理屈の上で印刷されたものを加工する一連を提案する構成で成り立っている。来場の際は、ワンストップサービスを実現するための、理屈で考えた面付けにもぜひ関心を持ってご覧いただけたらと思う。

 

継続してお伝えしている、「視点をポストプレスにも向けていただき、ワークフロー全体の流れを考えていただくことで、より効率的な流れを見出すことができます」というコンセプトを次第に発展させ、よりリアルな稼働と合わせてご紹介することを心がけていく。
会期中を通して計画している、一日6回のプレゼンテーションでは、この流れを念頭に各ベンダーとのコラボレーションの中で、機器の紹介を行っていく。
「Smart Finishing Solutions」として全体の機器構成をまとめているが、1番目にはロール紙からのスタートで中綴じ製本、2番目はスマートバインディングシステムとして紹介させていただいている、ロール紙からのスタートで無線綴じ製本の少量生産型タイプ、3番目はIGASでも紹介したハイブリッド型製本機のバージョンアップ型で、オフセットからの流れ、ロール紙からの流れ、そしてスマートスタッカーで切り出したカット紙のブックブロックを製本する流れと、フレキシブルに稼働するようすを見いただける。15分程度のプレゼンテーションだが、最適な面付けによる、最小限の工程で最終成果物を作り出す流れを紹介する。

 

ますますデジタル化が進み、この流れは留まることを知らない。しかし、この急速な変化点であるが故、人本来に求められているコミュニケーション力をキーにしたネットワークが求められていることを、改めて感じる。やはり、スタートボタンを押すのは人でありたい。人のアクティブな行動力がデジタル化時代を制するのではないかと思っている。生産体制はより機械化・効率化・省力化を目指し、その原動力はやはり人であることを大切に、展示会の成功とその後の発展を目指していく。

 

drupa2016の会場にはプレゼンテーション以外にも、われわれの得意分野である、より自動化を目指した多くの新製品を取り揃えて、世界中の多くの顧客に喜んでいただけるよう、最大限の努力で取り組んでいく。

 

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