2016年03月07日

真茅久則社長

真茅久則社長

富士フイルム(中嶋成博社長)は、「drupa2016」に、「Value from Innovation」をスローガンに掲げ、日本の伝統的な文様「三つ巴」――「技:トラディショナル・テクノロジー」「新:インクジェット・イノベーション」「結:カスタマー・ケア/パートナーシップ」――をテーマに出展する。プレdrupa2016インターナショナル・メディア・カンファレンスの2日目3月1日午前10時(=現地時間)からのプレゼンテーションで富士フイルムグローバルグラフィックシステムズの真茅久則社長、伊藤卓夫技術本部長らが同社の戦略について明らかにしながら展示内容を示した。

 

 

伊藤卓夫技術本部長

伊藤卓夫技術本部長

富士フイルムは、「drupa2016」に「Value from Innovation」のスローガンのもと、富士フイルムグループが持つ高度な技術と豊富な知見を活かした革新的な製品・サービスを一堂に揃え、印刷会社のビジネス拡大・基盤強化に貢献する実効的なソリューションとして紹介する。展示ホール8bに過去最大規模となる2020平方㍍のブースを出展。ソリューションごとにゾーンを分け、具体的な事例などを通じ、最新の製品・サービスが生み出す新たな付加価値、導入メリットをわかりやすく伝える。

 

とくに、今回の出展では、富士フイルムグループが持つ「インクジェットヘッド」「インク」「画像処理」といった革新的なインクジェット技術を「FUJIFILM Inkjet Technology」とし、その最先端技術による印刷ビジネス発展への貢献のために、商業印刷やワイドフォーマット、パッケージ印刷、産業用途分野など、デジタルプリントの領域拡大に向けた提案を行う。
同社ブースで注目されるのは、さらに進化を遂げるインクジェットデジタルプレスのフラッグシップ機「Jet Press 720S」。生産工程全体の最適化を実現するワークフローシステム「XMF」との組み合わせによる実演とサンプル展示を交え、デジタルプレスのトータルソリューションとして提案する。ワイドフォーマット分野でも、ラインアップ拡充と用途拡大により、一段と実戦力が高まった「Acuity」シリーズをはじめとする最新のソリューションを紹介する。

 

富士フイルムのプレゼンテーションのもよう


富士フイルムのプレゼンテーションのもよう

さらに、優れた環境性能と品質性能で「省資源」の視点から収益改善をもたらすオフセット印刷向け「FUJIFILM SUPERIA」ソリューション、水性フレキソ印刷を牽引する「FLENEX」を核としたパッケージソリューションなども見どころとなる。

 

また同社はこのほど、Heidelberger Druckmaschinen AG(ゲ-ロルト・リンツバッハCEO)と共同でB1用紙サイズに対応した次世代インクジェットデジタル印刷機を開発した。この印刷機は、紙器パッケージ市場における厚紙印刷用途を主なターゲットとしたもので、drupa2016では、その試作機をホール1のハイデルベルグ社ブースに出展する。

 

富士フイルムブースではパートナーシップエリア内で、ハイデルベルグ社の機器開発技術と、富士フイルムのインクやプリントヘッドの技術・画像処理技術の融合による先進的なインクジェットソリューションを紹介する。

 

 

 

 

富士フイルムブース(展示ホール8b、A25)の各ゾーン出展内容

 

 

富士フイルムのdrupa2016ブースイメージ Stand A25, Hall 8b

富士フイルムのdrupa2016ブースイメージ(Stand A25, Hall 8b)

 

●商業印刷ゾーン

ワールドワイドで市場導入が進む中、さらに改良を重ねた「Jet Press 720S」を中心に、デジタルプレスをビジネスの即戦力として活用するための提案として、プリプレスからポストプレスまでの一貫した工程で多彩なサンプル製作の実演を行う。具体的には、ニスコーターを接続した「Jet Press 720S」、輪転型デジタルプレス(技術展示)、オフセット印刷機の各装置で印刷された表紙や本身を実際に製本加工するフローを「XMF」で統合管理し、高品質に効率よく仕上げていくもの。
「XMF」は、デジタル印刷・オフセット印刷のフローにおいて、工数削減・処理速度向上、Webポータルシステムによるオンライン入出稿・校正など、さまざまな面から生産効率化に貢献するソリューションとして、ワールドワイドで高い評価を得ている。
今回のdrupaでは、IoT時代に向けた生産工程の変革を見据え、Web受注システムやMIS(経営情報システム)との連携制御に威力を発揮する「XMF Controller」をはじめ、顧客の目的に応じた各種ワークフロー製品のラインアップも併せて実演し、具体的な活用メリットを伝える。

 

オフセット印刷の分野では、環境対応・生産性向上・コスト削減・利益改善などのメリットをもたらす「FUJIFILM SUPERIA」の最新の「省資源」ソリューションを、実際の導入事例・効果とともに紹介する。

 

 

●ワイドフォーマットゾーン 「Uvistar Hybrid 320」が登場

サイン・ディスプレイ分野に向け、導入しやすいエントリーモデルから、クラス最高レベルの生産性・品質を発揮するハイエンドモデルまで、フラットベッドおよびロール方式インクジェットプリンターの幅広いラインアップを展示。新たなビジネスチャンスを生み出す高付加価値印刷を提案する。

 

「Onset X」は、目的に応じて色数・出力モードを柔軟に選択することが可能。最大14チャンネルの組み合わせで900平方㍍/時という圧倒的な高生産性を発揮する。

 

注目製品は、3.2m幅のフラットベッドとロールプリンターを組み合わせた新製品「Uvistar Hybrid 320」。195平方㍍/時というスピードを実現している。FUJIFILM Dimatix社製プリントヘッドを搭載。色域もいっそう拡大され、より鮮やかな画質が得られる。

 

最新のフラットベッド機「Acuity F」は、最速155平方㍍/時の高生産性と品質の高さが特徴。即戦力タイプの最新LED-UVインクジェット機「Acuity LED 1600II」は、ホワイトおよびクリアインクを同時出力する多層印刷が可能で、「高速モード」で毎時33平方㍍というクラス最高レベルの生産性を発揮。美しい色再現と滑らかな階調表現による品質の高さも大きな特徴である。

 

機器の実演だけでなく、サンプルも豊富に用意。「Onset X」による小ロット・バリアブル印刷やコルゲート印刷、「Uvistar Hybrid 320」「Acuity」シリーズによる高付加価値印刷、高延伸性インク「Uvijet KV」で出力した成型加工品など、多彩な製作物を展示する。

 

 

●パッケージ印刷ゾーン

軟包装分野に向け、水性フレキソおよびデジタルプレスの最新ソリューションを展示する。

高い環境性能を特徴とするフレキソCTPでは、溶剤レス・高品質・高生産性を実現する「FLENEX」シリーズにより、次世代のフレキソ製版を提示。同シリーズは、2011年に本格的に市場展開を開始して以来、ラベル・軟包装分野を中心に導入が進んでいる。

デジタルプレスにおいては、富士フイルム独自の画像形成技術EUCON Technology」(EUCON=Enhanced Under Coating and Nitrogen purging)を搭載した、軟包装裏刷り用途向けUVインクジェットプレス「MJP20W」を参考出品する。軟包装の市場では、昨今、小ロット・多品種化、短納期化へのデジタル化対応が求められているが、従来のUVインクジェット方式のデジタル印刷機では、食品や衛生用品などのパッケージ用途において、インクのにじみや臭気の残留が発生しやすいといった課題があった。

 

 

そこで富士フイルムは、これまで培ってきたインクジェット技術の応用により、にじみや臭気の低減を実現する『EUCON Technology』を独自に開発。新開発の高感度UVインクと、インクのにじみを防止する「下塗り技術」、UVインク特有の臭気を大幅に低減する「窒素パージ技術」で構成される革新的な技術を、ミヤコシ製のLED-UVインクジェットプリンターに搭載することで、軟包装の裏刷り用途への対応を実現した。

「MJP20W」は、信頼性に優れた搬送方式により、フィルム系の基材を高精度に安定して出力でき、CMYKWの5色で毎分50メートルという高生産性を発揮する。先進のインクジェット技術による高画質・高生産性・低臭気の実現に加え、バリアブル印刷やエンドレス印刷にも対応できる、次世代の軟包装印刷ソリューションである。

 

 

●FUJIFILM Inkjet Technology展示ゾーン

ブース中央に位置するこのゾーンでは、富士フイルムグループが持つ高度な技術を結集した「FUJIFILM Inkjet Technology」として、「インクジェットヘッド」「インク」「画像処理」といった最先端技術と、その可能性を示す多様なサンプルを展示。各種基材へのインクジェット技術の適用拡大、デジタルプリントの領域拡大の可能性を紹介し、新たなビジネス戦略へのヒントを提示する。

 

 

●Application・サンプル展示ゾーン

富士フイルムの多様なソリューションによって製作された革新的・独創的な印刷物の数々を紹介する。「日本のモノづくり」や「おもてなし」の精神を持つ日本のブランドオーナーとのタイアップで、新世代インクジェットデジタルプレス、ワイドフォーマットプリンターなどで製作された各企業の印刷サンプルを展示。富士フイルムのソリューションが実現する高い品質・幅広い表現力を紹介するとともに、クライアントへの高付加価値提案のヒントを示す。

 

 

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