2016年02月24日

渡邉照雄社長

渡邉照雄社長

㈱アイカ(本社・愛知県名古屋市西区木前町35、渡邉照雄社長)が2015年6月、水なし印刷機へのLED-UV乾燥装置の後付け搭載をした。世界でも初めての事例となるこの技術について、2月10日に同社本社で記者発表会を開催し、詳細を説明した。

 

同社がLED-UV乾燥装置を後付けした印刷機は1987(昭和62)年に導入した三菱重工製の四六全判4色機「DAIYA 4E-4」。
 
これまでは油性水なし印刷機として使ってきたが、これに独・GRAFIX社製のLED-UV乾燥装置を搭載。GRAFIX社の国内総販売元である㈲グラフィックス・サービス・ジャパン(本社・千葉県柏市、野尻泰生社長)がLED-UV乾燥装置を後付けするための現地工事および印刷機のクリーニングを担当した。

 

同社の渡邉社長は「パウダーで真っ白になっている工場の環境改善、そしてデリバリー部での印刷トラブルをなくすことで印刷オペレーターの負担を軽減させることを狙い、LED-UV印刷化をしようと思い立った。最初は水あり印刷機に後付けすることを考えていたが、工場長から“水あり印刷でのLED-UV印刷は水幅が狭いので、すでに実践している会社ではとても苦労している。だから、LED-UV印刷をするのならば水なし印刷でやりたい”という申し出を受け、この技術へ挑戦することを決めた」と、水なしLED-UV印刷に取り組むきっかけを語った。

 

印刷機のデリバリー部は清潔な状態が保たれている

印刷機のデリバリー部は清潔な状態が保たれている

同社がLED-UV印刷への転換を図った主な目的は、▽パウダーレスによる印刷工場の環境改善・クリーン化、▽スキルレス化による印刷オペレーターの負荷軽減・育成促進――の2点。
 
工場環境改善については、「DAIYA 4E-4」を設置している工場にあったほかの2台の水なし印刷機(菊全判両面専用8色機)にもLED-UV乾燥装置を後付け搭載し、さらに残りの油性印刷機はパウダーレスインキを採用し、工場全体を大きく改造して、パウダーのない明るく清潔な工場へと変貌を遂げた。
 
また、印刷品質に変動を及ぼす要因となる湿し水のコントロールをする必要がなく、かつデリバリー部でのトラブルがない「水なし×LED-UV印刷」にすることにより、印刷オペレーターの負荷が大幅に軽減され、若いオペレーターを早く成長させている。

 

同社では水なしLED-UV印刷を活用して今後、これまでは印刷できなかったアプリケーションの製作にも挑んでいく方針。
 
同業者の工場見学も受け入れていく。

 

 

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